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F-4C 163rd TFS / Indiana ANG
前ページに続き、このページでは渡辺明氏コレクションからカラースライド版の各種塗装パターンをご紹介していく。一つの飛行隊でこれだけの写真枚数をご紹介できるのは、氏のスライド交換の友人の層の厚さを物語るものである。
Insignia of 122nd TFW
↑ そこで考えられたのが2つの案。一つは↑のように"Fort Wayne"の頭文字を採って「FW」と入れ、文字は黑レターで統一する。そしてもう一つの案が↓である。F-4C/64-0844
↑ 1980年最終的に当面のマーキングとされたのが、私と友人が1980年2月にルーク空軍基地で見たこの塗装である。黒文字で「FW」と入れ、尾翼のチップの一部に黄色で印をつけた。ANGマークはエンジンナセルの脇に書かれるようになった。
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↑ 1984年8月に撮影されたF-4C/63-7512。
↑ これは非常に珍しい写真であるが、チップを幅広目に黄色で塗り、後は白でレターを入れたタイプ。この写真も1979年8月の撮影であるから、この塗装も案として検討されたのであろうが、残念ながら空軍の方針はロービジビリティ化(低視認化)重視であった為、採用が見送られたものと想像する。
↑ 前ページで私が航空専門誌の写真から書いたイラストの機体が、何と渡辺氏のコレクションにも存在したので、此処で再びこのスぺシャルマーキングを展示させていただく。1984年8月撮影 F-4C/63-7565
↑ 1984年6月に撮影されたF-4C/63-7644。コックピットの縁には青いラインにパイロットネームなどが入れられている。インテークベーンには「Butch」の文字
↑ 1984年8月に撮影されたF-4C/63-7567。完全にオーバーラル・カモフラージュとなっている。尾翼ラダーには、コロネット・クラウンのマーク
↑ 1979年のF-4C配備か2年が経過した1981年8月に撮影された163rd TFSのマーキング。「FW」のテールレターは消え、尾翼のチップは青いラインにインディアナの文字が入った。この頃は各地の州空軍にもF-4ファントムの配備が進み、塗装も派手な物も出てきたので、インディアナも少し色気を出したのかもしれない。F-4C/63-7513
↑ これも珍しいシャークティースを付けたF-4C/64-0741。この鮫口は恐らく州空軍で書かれたものではなく、西ドイツ駐留時代に書かれたものを消さずにそのままにしてあるだけ。
↑ 同じく在欧米空軍スパンダーレン空軍基地の部隊から移管されたF-4C/63-7443
↑ 同じ1979年8月にフォート・ウェイン基地撮影された163rd TFS F-4C/63-7565。最上段のF-4C/64-0815と同じく、機体の注意書が明るい書かれておりレターも色である事から、移管元は訓練飛行隊ではないかと思ったが、やはり両機共にジョージ空軍基地の35th TFWからの移籍された機体。
↑ さてインディアナ州フォート・ウェインにF-4Cが配備されたのが、1979年11月と言われているが、この写真は1979年8月に撮影されたものであるので、恐らくF-100と機体を入れ替え始めた頃の様子である。尾翼には州空軍のインシグニアしか入っていない。これから所属をどう尾翼に表記するか・・・部隊では検討が進められていたはずである。F-4C/64-0815
Wings
↑ 1980年3月に撮影された163rd TFSのF-4C/63-7596。機体の注意書が低視認化されたこれらの機体は当時の西ドイツ スパンダーレン空軍基地の52nd TFWから移管された機体である。